2007年7月21日土曜日

民俗学者・宮本常一:生誕100年福岡フォーラムに200人/毎日新聞ニュース

民俗学者・宮本常一:生誕100年福岡フォーラムに200人/毎日新聞

◇歩いた見つめた16万キロ

日本中を自分の足で歩いて調査した民俗学者、宮本常一(1907~81年)の「生誕100年福岡フォーラム」が27日、中央区のアクロス福岡で開かれ、約200人が集まり、宮本の膨大な業績の数々を振り返った。
宮本は山口県周防大島町の出身。地球4周分に当たる16万キロを歩き、失われていく日本各地の生活史、農業史などを調べた。フォーラムは、二丈町の「宮本常一を語る会」が主催し、周防大島町の「宮本常一先生の本を読む会」などが後援し、開催した。
宮本の生い立ち、業績を紹介するビデオ上映の後、お茶の水女子大の原ひろ子名誉教授が基調講演。「作家の司馬遼太郎さんが宮本さんと対談しているが、宮本さんの訃報(ふほう)を聞いて『日本の人を山河を、この人ほど確かな目で見た人は少ない』と言っていた」と語り、業績をしのんだ。
続いて、パネル討論が開かれ、福岡大の武野要子教授、周防大島町の新山玄雄町議会議長、宮本常一を語る会の長岡秀世代表世話人らが、宮本の業績を語り合った。
【山本泰久】毎日新聞ニュース

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