伏流水
書 宮本純子
日本の食文化に欠かせない発酵、醸造。
これに最適な水が「伏流水」だといわれている。
川の本流ではない河川敷や旧河床の下なとを流れる水。
古くからの酒造業などは大河から距離を置いた思わぬ場所にあるようだ。
物事の意味や動きは表面に出ないところにあることが多い。
宮本常一は自分の足と目で観察した幾多のサンプルと引出しを内蔵しつつ、地域の問題と格闘しつづけ、本流に距離を置き表面からは見えないものにまなざしを向け続けた。便利さと効率さを求め、対症療法に終始する現代。小さくとも深く潤し発酵する会報をめざしたい。
(ふしみず太郎)
宮本常一を語る会
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