宮本常一の学問を地域再生に生かす方策を話し合ったフォーラム2007.1.30
2007年は、宮本常一先生の生誕100年の記念の年となります。
日本と日本人、そしてこの郷土を、宮本先生ほど確かなまなざしでとらえた人はいません。
今、私たちが宮本先生から学ぶべきことは多くあります。
この記念すべき年に「生誕100年記念事業実行委員会」を立ち上げ、
種々の記念事業に取り組んでまいります。
そのスタートに、「宮本常一に学ぶ」として記念フォーラムを開催することになりました。
写真左から・新山玄雄・小松正之・鈴木勇次・長岡秀世・柳居俊学
今年、生誕百年を迎えた、周防大島町出身の民俗学者 宮本常一(1907~81年)の足跡から地域づくりを考えるフォーラムが、命日の三十日、同町平野の東和総合センターであり、町民ら二百五十人が参加した。
同町や町民らでつくる生誕百年記念事業実行委員会の企画の第一弾。
日本離島センターで、宮本常一に教えを受けた長崎ウエスレヤン大学の鈴木勇次 教授(63)ら、ゆかりの四人がパネリストを務めた。
宮本の調査を基に、捕鯨文化を研究する水産総合研究センター(東京)の小松正之理事(53)は「宮本常一は文化、法律、環境保護など広い視野で、地域の発展を指導した」と評価。福岡県の「宮本常一を語る会」の長岡秀世 代表世話人(57)は「宮本常一の教えは、現代の古里再生に通用する」と、語録集の出版活動を報告した。
鈴木勇次教授は「宮本常一に学び、住民一人一人が目標を待ち、主体的に行動する輪を広げよう」と提言した。
中国新聞の記事より(久保木要)
■パネリスト
・小松正之氏 (独立行政法人水産総合研究センター理事・東京都)
国際捕鯨委員会日本代表として、国連食料農業機関など多数の国際会議に出席、議長も務める。宮本常一の著作と出会い「くじらと宮本常一」執筆中
・鈴木勇次氏 (長崎ウエスレヤン大学地域づくり学科教授・長崎県諫早市)
日本離島センターで離島青年会議、離島婦人会議の企画や諸調査など離島振興に尽力。広報誌「しま」などを編集。センター在職中に宮本常一の指導を仰ぐ。
・長岡秀世氏 (宮本常一を語る会代表世話人・福岡県二丈町)
警察学校教官などを経て、再生古民家での「ギャラリー樹庵」のオーナー。民家フォーラムなど各種イベントを手がける。2006年「宮本常一を語る会」結成
・柳居俊学氏(生誕100年記念事業実行委員会顧問・島づくり実行委員会会長)
郷土大学設立当初から役員を務める。東和町長として「宮本常一記念事業策定審議会」を立ち上げ、町づくりに取り組む。山口県議会議員。
・コーディネーター 新山玄雄氏(周防大島郷土大学理事)
立命館大、佛教大卒業後、山口県東和町沖家室島に帰郷して浄土宗泊清寺を継ぎ、現在は住職で総本山知恩院布教師。83年から町議6期目。沖家室大橋架橋運動を通じて宮本常一の薫陶を受け、同町宮本常一記念事業策定審議会の推進部会長も務める。
■主催:宮本常一生誕100年記念事業実行委員会
周防大島の島づくり実行委員会
NPO法人周防大島郷土大学 (文化交流センター内 0820-78-2514)
後援:周防大島町・周防大島町教育委員会
宮本常一を語る会
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